速巻き
国家試験では、制限時間20分となっており、だいたい60~70本巻くことを考えると、ロッド1本あたり15秒前後で巻いていくと余裕で時間に収まります。そのためには一本あたりの動作を1秒縮めることは非常に大きく、道具取り、スライス、シェーピング、パネルの引き出し、巻き込み、ゴムかけを手早くやっていかなければいけません。これらの時間をいかに短縮させることができるかで、全体のスピードアップへとつながります。ここでは、”速巻き”をする上で参考になるコツをお教えします。きちんとやれば、1本10秒以内で巻くことも可能です。
最下部に1本を巻くのにかかる時間と総タイムを掲載しています。参考にしてください。
1.ロッド、ペーパー、ゴムは見ないで取る。
道具を取るのに、いちいち見ていては時間がかかってしまいます…。ロッドケースの一定の位置にいつもロッド、ペーパー、ゴムを置いて、最低でもゴムだけは見ないで取れるように練習してください。慣れてくれば、手触りだけで簡単に絡まったゴムすら分け取ることができるようになります。右利きの人は、右側の1番手前にゴムを置いておくといいでしょう。
ベビーパウダーは必需品ですよね。適量をゴムにまぶしてゴムとゴムとがくっつかないようにしましょう。
クイックマーケルがあれば、もはやロッドを見て取ることさえなくなります。
source: KOYO HIGH SCHOOL
2.ロッドをペーパーの下に置くときは回転させながら
ペーパーをパネルの上におき、ロッドをその下に入れてかませるときは、ロッドを右手親指と人差し指とで手前に回転しながら巻き込んでいくようにします。(下巻き時)そうすることで、左の指でペーパーをかませるのを補助する役目を果たし、同時に毛先の流れを整えてくれるので、よりスムーズにいくことができるでしょう。
3.巻き込みは左右あわせて奇数回で
巻き込んでいくときに、1番早い方法が左右の手で交互に巻いていく方法です。『イッチニ、イッチニ』のリズムで右手から巻き込みを開始していきます。ここで、左右あわせて奇数回で巻いていきましょう。そうすることで、最後の1回転は右手のみで巻き収めができます。つまり、右手で巻き収めながらゴムを取るのです。こうすることで、同時に2つの動作ができ時間短縮に大きくつながります。
4.ゴムかけは押しがけで
ゴムかけは、押しがけでやります。やり方はこちら。きれいにかけれるのと同時に速く簡単になります。また、全部巻き終わるまでは失敗してもそのまま進み、前頭を巻いた後に修正するようにしましょう。
1本を巻くのにかかる時間と総タイム
ブロッキングを30秒とした場合に1本15秒で巻ければ,全頭70本であっても悠々と20分内に収まることが分かると思います。
・全頭60本の場合
14.5秒/本→15分
15.5秒/本→16分
16.5秒/本→17分
17.5秒/本→18分
18.5秒/本→19分
19.5秒/本→20分
・全頭62本の場合
14.0秒/本→15分
15.0秒/本→16分
16.0秒/本→17分
16.9秒/本→18分
17.0秒/本→19分
18.9秒/本→20分
・全頭64本の場合
13.6秒/本→15分
14.5秒/本→16分
15.5秒/本→17分
16.4秒/本→18分
17.3秒/本→19分
18.3秒/本→20分
・全頭66本の場合
13.2秒/本→15分
14.1秒/本→16分
15.0秒/本→17分
15.9秒/本→18分
16.8秒/本→19分
17.7秒/本→20分
・全頭68本の場合
12.8秒/本→15分
13.7秒/本→16分
14.6秒/本→17分
15.4秒/本→18分
16.3秒/本→19分
17.2秒/本→20分
・全頭70本の場合
12.4秒/本→15分
13.3秒/本→16分
14.1秒/本→17分
15.0秒/本→18分
15.9秒/本→19分
16.7秒/本→20分